" 宇野氏は「『おニャン子』の時とではメディア環境も違うし、インターネットもあるし、若者のメンタリティもだいぶ変わっている。それを秋元さんは、実によくファンとのやりとりの中で5、6年間で洗練させていっていると思う。」と話した。
秋元康さんがプロデューサーをしていた「おニャン子クラブ」とAKB48。そのプロデュースの仕方の違いについて、宇野氏は、「『おニャン子』の魅力は『素人の魅力』。自分のクラスメイトにもいそうな女の子がいっぱいいて、その中から好きな子を選べるというリアリティだった。そのリアリティもテレビを通すと、どうしても嘘臭くなってしまう。だが秋元さんは逆にそこに目をつけ、『おニャン子』はテレビでオーディションの過程を見せて、”楽屋を半分見せる”ことによって、『これは本物です』というリアリティを確保していた。この時期のメディア、特にテレビでよくやられていた手法で、それをもっともラジカルに実践していたのが『おニャン子』だった。ところが、AKB48の特徴は、2009年、10年にブレイクするまでは、テレビを切っていたということ。あれだけ大掛かりなプロジェクトであるにも関わらず、テレビへの露出がすごく少なかったというのがポイントだと思う。その代わりが劇場とネット。『会いに行けるアイドル』というコンセプトで毎日秋葉原で公演をしている。そこにファンがいっぱいやってきて、そのファンがいろんな言葉をインターネットに吐き出す。『前田敦子はこういうキャラだ』とか、『大島優子がこんなこと言った』とか。『ウィキペディア』を見ると、まさにファンたちがこの数年間の間に自分たちが発見した彼女たちのキャラクターを積み重ねていき、『集合知』的に彼女たちのキャラクターを立てていって、そこにリアリティを感じていく。だからインターネットの『ニコニコ生放送』や『Ustream』と同じような『ダダ漏れ』のリアリティが新しいのだと思う。まさにファンが参加してキャラクターを作っていける。彼女らのキャラクターを発見していけるような仕組みになっていた。」と語った。"
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